池脇バンクの競輪コラム。今回は【新時代迫られる競輪改革】という内容でコラムをお届けします。
慌ただしい年の暮れ。
年内に残されたGレースは、広島ピースカップGⅢと伊藤椿争奪戦GⅢ、そして28日から立川グランプリシリーズが3日間である。
グランプリは、もう想定番組が発表されているが、次週、本コラムでその競輪予想を書こうと思う。
考えてみると、歳末の競輪場風景は変わった。
ボーナスを財布に穴場が押し合いへし合いだった時代は遠くなり、今はミッドナイト競輪が毎夜ほぼ2場ずつ開催されている。
また、それに伴い車券予想もひと昔前は、場にいる予想屋から情報を買ったものだが、今は競輪予想サイトがメインとなっている。
競輪は暖かい部屋でテレビで見る。
筆者のような年輩の競輪ファンには有り難いが、競輪の行く先を考えると、これでいいとは思えないこともあったりする。
話は変わるが、来年の別府競輪は、2月8日から豊橋競輪場の全日本選抜GⅠから始まる。
2番目はウイナーズカップGⅡが3月26日から、福井競輪場でと続く。
豊橋も福井も地方都市で、固定ファンを大切にしてきた弱小競輪場だ。
それでトップ選手を集めた看板レースを開催できる。
各地場外と電投ファンのおかげで、大都市のレース場でなくても、互角の売り上げが期待できるからだ。
逆に言うと、川崎、松戸、岸和田ら、観客動員数に自信があったレース場が斜陽化。
観客誘致に対策を見出せないでいる。
時代は平成から令和へ。
今は古めかしくなった自転車競技法の改正も視野に、新時代の競輪を模索する時が来たのだろう。