池脇バンクの競輪コラム今回は、さる7月21日、大垣競輪場に出走しS級選抜で1着になり、デビュー通算500勝を達成した高木隆弘選手について熱く語りたい!
さる7月21日、大垣競輪場に出走した高木隆弘(神奈川)が、S級選抜で1着になり、デビュー通算500勝を達成した。
64期、50歳になるベテランだが、S2班を維持して意欲的な走りを見せている。
高木は、有坂直樹(秋田)三宅伸(岡山)と共に、64期の三羽烏と謳われた。
有坂、三宅ほどの素質に恵まれなかったが、練習と研究心で一流選手となった印象だ。
選手のデビューにも運・不運があり、64期は強敵に挟まれ、運がよい期とは言えない。
61期に神山雄一郎(栃木)山田裕仁(岐阜)がいた。
後輩の65期には吉岡稔真(福岡)。スーパースターの角逐を横目に、脇役を務めることが多かった。
実際に、神山が500勝に達したのは、デビュー12年1ヶ月。
吉岡は13年6ヶ月だ。
高木はちょうど30年かけて、500勝の表彰規定にたどり着いた。
ご存知のように選手には脚質があり、1着が多いから強いとは決められない。
増成富夫(岡山)や志賀俊夫(岐阜)のように、500勝している1着脚質の選手がいる。
高木の場合は、いつも強敵が相手。
選手生活のほとんどを、記念を特別で走り続けてきた。
それでも50歳で記録を作る、強い精神力に敬意を憶える。
高木のように一見地味で目立たない選手をどのように車券予想に絡ませるかで、負けない競輪予想として大事なことだ。