池脇バンクの競輪コラム。今回は【競輪予想にも影響!番組への疑問……そもそも競輪は個人戦?団体戦?】についてのコラムをお届けします。
競輪は個人競技か、団体競技か?かなり前になるが、このようなテーマが競輪業界で論じられた。
地域ラインをはじめ、様々な人間関係があり、先輩たちを勝たせるのが若手の仕事と、決めつける選手OBすらいる。
ファンの見方は当然、競輪は個人競技。選手は1人1枠。
全員が車券投票の対象になっている。
ラインを引き出すために自分の着を度外視…こんな競争が行きすぎたら言葉は悪いが、投票したファンはコケにされたようなものである。
選手には仮に人気薄になっても投票してくれるファンがいる。
勝利を目指して全力を尽くすのは当然だ。
ところが、選手談話には首を傾げるものが…。
ジャンから思い切って行ってくれた後輩の気持ちが「嬉しかった」と、番手から出られて、9着大敗の若手を先輩が褒める。
車券を買うファンの気持ちは考慮の外だ。
本命ガチガチの筋車券を作り、大量投票を誘い込む。
池脇バンクが始めた頃の競輪は、こうだった。
その後売り上げが伸び、狙い目が多く、人気分散の車券が主流になった。
ところが、近年の売り上げ低迷で、露骨な筋車券を作り、売り上げ増を狙う番組が目立っていると思う。
競輪が並びで決まる団体競技でいいはずがない。
10月寛仁親王牌GⅠは、展開の比重が大きい前橋の短走路で戦う。
本命あり、大穴あり、バランスのいい番組で競輪予想を楽しみたいものである。