2019年シーズンも大詰めの競輪界ですが、2019年11月30日から12月3日の4日間で開催される開設69周年記念別府競輪G3オランダ王国友好杯が開催されます。
国際KEIRIN出場により、国内レースに不参加中の賞金ランキング1位の脇本の獲得賞金に多くの選手が迫ってきています。
ここに来て人気実力ともにトップレベルの脇本不在の影響が大きく出てきている師走に突入寸前の競輪界。
SSは3名の出場も決定しているG3オランダ王国友好杯は見逃せないレースです。
ここでは開設69周年記念別府競輪G3オランダ王国友好杯の最新情報をご紹介します。
別府競輪場の特徴
開設69周年記念別府競輪G3オランダ王国友好杯の車券的中を狙っているなら、やはり開催バンクである別府競輪場の特徴を把握するのが前提です。
別府競輪場は、周長400m、みなし直線は59.9m、33°のカントとなっています。
直線の59.9mというのは、やや長いと判断でき、季節に関係なく風の影響を受けるため、追い込みが有利なバンクと言われています。
バックは向い風の影響を受けやすく、特に冬場の時期では風が強く吹くため、ハロンタイムが2秒近くオーバーすることも珍しくありません。
競り合いに持ち込むには、2コーナーまでに決着をつけるように展開しなければ、向かい風の影響を大きく受けることになり、インでの競りは不利に働くという特徴を持っています。
1着の決まり手としては、差しが53%で最も高く、次いでまくりの27%、逃げの20%となっています。
2着の決まり手としては、マーク38%、差し28%、逃げ18%、まくり15%の順になっていますから、車券購入の際の参考になさってください。
ココロ沸く別府競輪!オランダ王国友好杯の注目選手は
ココロ沸かせのキャッチフレーズで開催される開設69周年記念別府競輪G3オランダ王国友好杯はSS班3選手の他にも、賞金ランキング上位に食い込んでいるS1班の強豪の参戦も決定しています。
そんな中で注目の選手は誰になるのでしょうか。
村上博幸
SS班からは村上博幸が参戦。
今期は10月に前橋で行われた寛仁親王牌・世界選手権記念を制覇。
その後の京王閣のG3、防府のG3優決2着と今一つの調子ですが、差しが得意の村上に相性が良い別府競輪場でのレース。
多くの関係者が大暴れ間違いなしと予想をしている状況です。
現在、賞金ランキングは5位の位置をキープ。
少しでも賞金を重ねておきたい時期のG3レースですから、気合いも十分に入っていることでしょう。
平原康多
SS班から村上の2つ下の7番手につけているのが平原康多。
8月から11月中旬までの着順成績は1着9回、2着2回、3着8回といった成績。
直近の重賞レースでは、泗水杯最終日3着、京王閣最終日3着、寛仁親王牌ではS級優秀戦どまりでしかも4着という結果に終わっています。
グレードレースでは、イマイチ調子の上がってこない平原ですが、何とか勝ちを積み重ね、ランキングでも上位をキープしているだけに、ここら辺で平原ここにアリというところを見せつけたいと思っているはずです。
浅井康太
SS班3人目の出場者である浅井康太にも注目です。
8月中旬からの着順成績は、1着6回、2着5回、3着5回とという成績。
直近のG3泗水杯では初日から3日目まで堂々の1着フィニッシュを飾っていたものの、決勝だけは無念の3着に終わり、悔しい思いをしているはずです。
現在賞金ランキングは14位と振るっていないことから、ここで少しでも賞金を上積みし、ランキングを上げておきたいところです。
佐藤慎太郎
S1班からは佐藤慎太郎に注目です。
今期は賞金ランキングトップ10の中にS1班が5名とSS班を食っている状態で、中でも佐藤慎太郎はトップ3の3位に位置付けている今期絶好調なレーサー。
ここ3ヵ月の着順推移は、1着4回、2着8回、3着7回と三連対には高く絡んでいる状況。
追いの脚質が有利に働く別府での重賞勝利を実現して賞金を上積みし、現在のポジションをキープしたいと考えていることに間違いありません。
過去のデータからみても、重賞制覇で派手に飾るというタイプではないため、1着確実な大本命とはいえないものの、連対に絡んでくる可能性が非常に高い不気味な存在であることは確かです。
渡邉一成
今期は6月の高松宮記念と8月のオールスター戦、9月の共同通信牌で決勝にコマを進める活躍を見せているのが渡邉一成です。
前々に攻めるという意識を今シーズンは心がけており、それがマッチしているのが今シーズンの渡邉。
まだまだ甘いと本人は謙遜しているものの、出している結果を見る限りでは、十分すぎるほどの実績を上げている意識改革といえるでしょう。
オランダ王国友好杯は楽しいイベントが目白押し
別府競輪場で開催される69周年オランダ王国友好杯は、レースはもちろんイベントも充実しています。
初日11月30日には、日本が世界に誇るアーティスト集団DRUM TAOがオープニングアクトとして登場し、圧巻のパフォーマンスを披露してくれるはずです。
また終日オランダフェアと称して、本格クラフトビールやプレミアムアイス。オリジナルグルメやスイーツを堪能できます。
12月1日にはアキラ100%、12月3日にはU字工事のお笑い芸人ステージを開催予定。
他にも大道芸のパフォーマンスステージやベリータンスショーも予定しています。
総額100万円があたる電話・インターネット投稿でのキャッシュバックキャンペーンも開催。
佐々木昭彦、山口幸二、後閑信一、吉岡稔真のレジェンド競輪選手による豪華トークショーも開催が予定されています。
G3オランダ王国友好杯は安定感のSS班か一発の力があるS1班か
今回の別府G3オランダ王国友好杯は、平原を筆頭としたコンディションがどうであれ、ある程度の結果を出す人員が揃ったSS班と、番狂わせを十二分に実現可能そうなS1班との闘いになることは必須です。
もう数少なくなったグレードレースを制し、賞金の上積みを実現するのは誰なのかに注目が集まります。
今シーズンに開催されるG3レースという位置づけではなく、来シーズンにもつながる重要なレースのひとつであることは変わりありません。
SS班の意地か、S1班のハングリーさか。お互いの思惑がバチバチと交錯すること間違いなしの熱いG3レースは、是非現地での観戦をおすすめいたします。