2019年の競輪シーズンもいよいよ大詰め。
今回ご紹介するG1競輪祭を含めて、年末のグランプリ、全日本選抜、ウィナーズカップとG2以上のグレードのレースは数えるほどしか残されていません。
当年のKEIRINグランプリ出場権をかけた最後のG1競争である「G1朝日新聞社杯競輪祭」は非常に重要なレースであることは言うまでもありません。
2019年11月19日から24日の6日間、小倉競輪場で開催される「G1朝日新聞社杯競輪祭」の最新情報をここではご紹介いたします。
小倉競輪場のバンク情報
競輪祭が開催される小倉競輪場は、周長400mでみなし直線は56.9m。
カントは34度となっており、逃げよりも豪快なまくりが決めやすいバンクと言われています。
しかしながら、少しでも踏み遅れてしまうと、後方へと取り残されてしまうという特徴も見られるため、そこまで一方的に逃げが不利なバンクとも言い切れないところが難しいところです。
1着の決まり手をパーセンテージで示すと、逃げが23%、まくりが37%、差しが40%となっています。
2着の決まり手は逃げ18%、まくり17%、差し25%、マーク40%。
データからみると、逃げ・まくりの自力と、番手(差し)ともに互角という結果が出ています。
今回開催される上位選手のみが出場可能な競輪祭のようなグレードレースでは、番手がやや有利というデータになっていることも忘れてはいけないところ。
朝日新聞社競輪祭の出場選手資格は、SS班在籍者か、過去3回以上の優勝歴を持つ者でS級1班であること。
サマーナイトフェスティバル決勝競走出走者など厳しい条件が設けられているため、レベルの高いレースが展開されること間違いなしです。
G1朝日新聞社杯競輪祭の注目選手は
前述でも触れたとおり、ハイレベルな戦いになるのは必至の競輪祭には、選りすぐりの選手たちしか参加することができません。
SS班からは、武田、平原、浅井、村上兄弟、三谷、清水の7名が参戦予定。
競争得点が高いS1班など、SS班以外にも注目しておくべき選手が大勢参加を予定しています。
ここでは、G1朝日新聞社杯競輪祭で見逃せない注目選手をご紹介します。
平原康多
まずはSS班から平原に注目したいところ。
直近4か月のレース成績は、1着8回の勝率34.7%とそこまで高くはありません。
10月19日の京王閣G3でも和田、中村の千葉勢の前に苦渋を飲んでいる状況で下がり調子は否めませんが、それでも118.68という競走得点の高さは見逃せないところ。
賞金ランキングは1位から4000万円差の8位。
この競輪祭の高額賞金で一気に上位ランクインを目論んでいるはず。
清水裕友
SS班の清水も忘れてはいけない存在のひとりです。
直近4か月での成績は1着6回で勝率は30%と低いものの、病気欠場した京王閣の次に出場した防府G3レースでは、貫禄の1着フィニッシュ。
停滞気味だった調子がここに来て急上昇しています。
競争得点も118.05まで伸ばしており、この調子のまま競輪祭に臨むことができれば、賞金ランクでも頂点を狙える可能性も少なくない状態です。
清水本人も強く意識しているであろうポイントですから、相当な気合いと状態で参戦するはず。
中川誠一郎
S1班ながら今シーズンは絶好調で、直近4か月のレース成績では1着7回、勝率43.7%の好成績を残しているのが中川誠一郎。
直近レースは全て制覇し、現在4連勝中で、中でも10月に開催された前橋G1寛仁親王碑世界選手権の頂点にたったレースは、多くの競輪ファンの心を熱くしたはずです。
賞金ランキングも3位に1000万円差をつける2位のポジションをキープしており、脇本不在の競輪界を見事に引っ張っている選手のひとりといえます。
競輪祭も制し、今年の顔となれるか注目が集まります。
佐藤慎太郎
こちらもS1班ながら賞金ランキングは堂々の3位をキープし、虎視眈々と頂点を目指しているのが佐藤慎太郎です。
直近4か月のレース成績は、1着こそ3回と少ない状態ですが、3連対率は脅威の73.9%とかなり高いパーセンテージをたたき出しています。
競争得点ランキングでも今回は堂々の3位をキープ。
3連対の車券的中を狙うなら、外せない存在といえるでしょう。
G1朝日新聞社杯競輪祭のイベントは
G1朝日新聞社杯競輪祭ではハイグレード競走にも負けないイベントが用意されています。
まずは開催期間全てで北九州選手会握手コーナーを開催。
初日の19日では、どりあんず平井とフジケンの楽しい時間。
ガールズケイリン内村舞織選手のトークショー。
地元福岡出身の人気双子デュオ健太康太ライブを開催予定です。
20日も健太康太のライブを7R、10Rの2度開催予定となっています。
21日には、木戸彩音ライブ、長田真友子ライブ、健太康太ライブと音楽イベントが満載。
更にどりあんずお笑いライブも開催予定です。
22日には競輪ファン必見の伝説のヒーロー「日本名輪会」トークショーを筆頭に、内村舞織選手、大久保花梨選手によるガールズケイリントークショー。
木戸彩音ライブ、児玉碧衣選手トークショー、どりあんずお笑いライブ、長田真友子ライブ、健太康太ライブと音楽と競輪の魅力を存分に感じられる1日となっています。
23日には浅香唯ミニライブ。
またアリーナでは、ウルトラマン遊具やサイクルミニ四駆、おもしろ自転車コーナーなどお子さん心をときめかせる遊具が勢ぞろい。
ウルトラマンダイナ写真撮影会や親子で楽しめる1着当てゲームなど家族で楽しめるイベントが目白押しです。
最終日にはこれまで開催されたすべてのイベントが楽しめる他にも、占いコーナーなども設置。
ウルトラマンタイガショー、メイプル超合金お笑いライブ、健太康太ライブなどヒーロー、音楽、お笑い、地元選手との触れ合いなど、盛り沢山のイベントでお出迎えしてくれます。
S1班が賞金ランクをひっくり返すかSS班が守り切るか
当年のKEIRINグランプリ出場権をかけた最後のG1競争である「G1朝日新聞社杯競輪祭」。
調子を落とし気味のSS班に対して、好調をキープしている選手が多いS1班が賞金ランキング逆転をかけて臨む大一番。
S1班が好調のままに下克上を実現させるのか、SS班がプライドを見せて競輪祭を死守するか熱い戦いが繰り広げられること間違いなしです。
グランプリ前の熱きレースは是非現地でご観戦することをおすすめします。