2019年10月19日より22日までの4日間をかけて争われる京王閣競輪G3ゴールドカップレース開設70周年記念。
季節は10月も中旬ということで、グランプリへの最後の追い込みに向け、少しでも賞金ランキングを上げたい選手にとっては、重要なレースになります。
京王閣をホームバンクとしている高橋大作、内田英介のパフォーマンスに注目が集まるのはもちろん、現在賞金ランキングトップ10入りをしているSS班3選手の出場も決定。
ここでは京王閣競輪G3ゴールドカップレース開設70周年記念の最新情報をご紹介します。
若手に有利?京王閣バンクの特徴を解説
G3ゴールドカップレースで車券を購入し、選手と共に熱いレースを楽しみたいのなら、やはり京王閣バンクの特徴をつかんでおくことをおすすめします。
京王閣バンクは東京都調布市にある競輪場で、令和元年7月に2センタースタンドの撤去を行い、リニューアルしたバンクです。
周長は400mで見なし直線距離は63.1m。ホーム幅員は9.5m、バック幅員9.0m、センター幅員が7.5という特徴を持ちます。
直線の長さは至って普通であり、傾斜が若干緩めで癖がないため、走りやすいバンクとも言われています。
バンク自体に癖はないものの、道路を隔てて河川敷がある立地であるため、風向きの変化が大きく影響を受けやすいという特徴も持ち合わせています。
車券購入の参考としては、軌道型のレーサーが風向きの対応を間違ってしまうと、穴が出やすくなるということです。
1着決まり手としては圧倒的に差しが多く54%、まくりが29%、逃げは17%となっており、直線は特に伸びるコースではないことが分かります。
2着の決まり手は、マークの39%に続き、差しの32%、逃げ17%、まくり12%というデータが出ています。
1角付近が向かい風となり、2角までが重くなってしまうため、先行した選手はホームでしっかりと踏むことができないと、カマされる可能性が高くなります。
また、競りはインが有利ですが、2角まで我慢をすることができれば、アウトでも好勝負が期待できます。
直線はどのコースでも差がないことから、自力さえあれば3番手、4番手につけていても十分に勝負ができるバンクとも言えます。
京王閣競輪G3ゴールドカップレースの注目選手
10月19日から開催される京王閣競輪G3ゴールドカップレースには、SS班から現在賞金ランキングトップ10に入っている平原康多、村上博幸、清水裕友の3選手が出場する他、多くの注目選手が出場予定です。
トップ10には入っているものの、賞金ランキングは脇本の独走状態。
脇本の独走をSS班の3名が少しでも食い止めることができるかが注目されています。
平原康多
今年の主役はやはりSS班の平原康多。
青森G3の最終日では落車棄権の憂き目に遭ってしまいましたが、松坂共同通信社杯G2では3着を獲得。
前橋の寛仁親王杯G1の5日後のレースのため、このレースの展望次第で評価は変わってくるものの、連の軸として最優先で押さえておきたいのは、やはり平原ではないでしょうか。
今期はスピード強化に着手した結果が着実に出てきており、各レースで自力の強さを見せつけています。
アクシデントにも見舞われているものの、その後のレースではしっかりと結果を出しているところをみると、気持ちの切り替えも早く、メンタルが強いと評価できるでしょう。
郡司浩平
S1班の郡司浩平も外せない注目選手の一人。
高松宮記念で落車をし、鎖骨骨折の大けがを負ったため、2か月間の欠場を余儀なくされてしまった郡司ですが、休息と欠場中でのパワーアップを実現させ、オールスター戦から復帰。
決勝進出を見事に果たした後、8月には小田原と共同通信社杯を連覇。
向日町G3平安杯では決勝3着と仕掛けるべきところでの勝負勘が冴えている状態と言わざるを得ません。
もともと自力がある脚力の強化のみならず、ここに来てレース感がバツグンであり、現在の賞金ランキングでは平原の一つ上を行く5位にランクインしています。
京王閣でも好調なレース感が爆発するか期待が掛かります。
黒沢征治
機動力の点で見逃せないのが黒沢征治。
先行力がウリであり、機動力の高さがレースの鍵を握ると言われている京王閣での活躍が期待できます。
6月の四日市と7月では宇都宮で見事に優勝を獲得。
共同通信社杯では4日間とも維持の先行レースを展開しました。
2日目は敗者戦に回ったものの野原のまくりを許さずに2着フィニッシュ。
持ち前の機動力で安定の上位陣を焦らせることができれば、十分に勝機は見えてくることでしょう。
村上博幸
SS班の村上は体調が気がかりであるものの、不気味な存在感を放っている一人。
地元であり、得意バンクである向日町G3平安杯をなんと欠場してしまっており、今回の平安閣から本格的な巻き返しを狙っているはずです。
しかし今期は記念開催レースで2勝、サマーナイトフェスティバルでも頂上を奪取しており、SS班の意地をきっちりと見せつけるレースを展開しています。
欠場レースから1ヵ月とまだ日が浅く心配ではあるものの、体調面さえ万全ならば持ち前のコース選択の良さと鋭い差し脚が爆発する可能性が高く、あっさり勝利してしまう可能性もゼロではありません。
京王閣競輪G3ゴールドカップレース開設70周年記念のイベント情報
京王閣で行われるG3ゴールドカップレースですが、レース以外のイベントも目白押しです。
一番の注目は、レジェンドたちの本気競輪TVでしょう。
メンバーは中野浩一、吉岡稔真、後閑信一の豪華3名。
3名のレジェンドたちが京王閣に集結し、現地で白熱のレースを徹底開設します。
豪華賞品が当たるLIVE視聴者限定キャンペーンも開催予定です。
お子さん向けに足こぎスロットカー競走やガチャリンコ、ふわふわドーム「うさぎ」も設置予定。
19日にはBMXライダー池田貴広による世界最速ともいわれるスピンショーも開催。
20日には木戸彩音、長田真友子、早見優のライブステージを開催。
最終日には、子供に大人気沸騰中の仮面ライダーゼロワンショーがガーデンシアターで催されます。
〆は釈由美子のスペシャルトークショー。
音楽、アイドル、有名人好きな方からお子さん、もちろん競輪ファンまで幅広く楽しめるイベントが開催予定です。
2019年のG3ゴールドカップレースは安定のSS班か?下克上を狙う若手か?
京王閣で行われるG3ゴールドカップレースは、安定のSS班と復活を掛けるSS班の意地のぶつかり合いと、独自の機動力を持つ若手との白熱のレースが予想され、誰が勝つのか予測が難しい状況。
主力どころは寛仁親王杯に向けて仕上げた脚がしっかりと残っているはずで、親王杯の結果次第では全く予測が変わってくる可能性も高く、レースも予想も白熱すること間違いなしの目の離せないレースと言えます。