池脇バンクの競輪コラム。今回は【中四国勢に順風が吹いた】というテーマでコラムをお届けします。
令和2年の競輪は天候にも恵まれ、順調なスタートを切ったようだ。
新年最初のGⅢ、立川記念は清水裕友(山口)が優勝。
13日の成人の日が決勝だった和歌山GⅢは、松浦悠士(広島)が勝ち、中四国の若いS級S班選手が相次いで勝ち名乗り。
共に豪快に捲り切手決める、文句なしの優勝だった。
競輪界の流れが中四国に向いているのはファンが感じていることだが、この勢いが加速している印象だ。
松浦、清水とも成長途上で、まだ安定感はないが、これから強くなる20代。
特別競輪決勝の常連になる期待が持てる。
2月8日から今年最初のGⅠ全日本選抜競輪が愛知県の豊橋競輪場で開催されるが、中四国から21名が出場する。
これは南関東勢に次ぐ大所帯で、太田竜馬(群馬)宮本隼輔(山口)ら若手先行選手もいる。
ここでも中四国勢は好走しそうだし、先頭に立つ清水、松浦のSS選手の決勝進出は、大いに期待できる。
競輪の場合、ピラミッド効果と言うか、強い選手の練習仲間は自分も強くなったように思うものだ。
そうでなくても松浦、清水を目標にできたら有利に戦える。
これまで散発的にSS選手が出たが、競輪の主流に乗れなかった中四国勢。
年初のGⅢを清水、松浦が勝ったことで、何かが変わるに注目したい。
急ピッチに進む選手の世代交代を予想予測し、車検に活かそう。