池脇バンクの競輪コラム。今回は【競輪予想において選手の買い場は2回来る】というテーマでコラムをお届けします。
新型コロナウィルス感染症拡大防止の為、当面の間、全国の競輪場において、無観客での競輪開催を実施することになった。
なお、電話・インターネット投票では、通常通り車券が購入可能だ。
本場でのファンの応援はないが、選手たちには頑張ってほしいと思う。
さて、2月24日に静岡記念たちあおい賞決勝が行われ、浅井康太(三重)が①①①➊と完全優勝。
見事な復活ぶりだった。
今の浅井は、永年続いたS級S班を下り、S1の格。
レースの人気もそれなりで、準優は浅井から佐藤慎太郎(福島)と入った2車単が②①650円。
決勝の2着は志智俊夫(岐阜)とモロ筋で入ったのに⑨⑥1580円。
浅井に復調を予想したファンは報われたはず。
筆者は、選手には生涯に2回、旬の時期があると思う。
選手の成長に人気が追い付かず、買い得になる時期がその一。
昨年秋の清水裕人(山口)と松浦悠士(広島)が、まさにそうだった。
次に選手が下り坂に入る時期である。
昨年の浅井はとにかく落車が多かった。強引に競る場面も。
ところが、今回の浅井は、捲りを主体に自力勝負で完全優勝を決めた。
レースの中心は郡司浩平(神奈川)らS級S班になり、人気の重圧がない脇役にまわれた。
脇役で気楽に走れば、レースがよく見えることもあろう。
実力に人気が追い付かない若手。
壺に嵌れば、まだ勝てるベテラン。
このように選手の旬を判断して車券推理に取り入れるのも競輪の楽しさだ。