池脇バンクの競輪コラム。今回は【奈良競輪】GⅢ春日賞争覇戦を無観客で開催、というテーマでコラムをお届けします。
「奈良開設記念GⅢ春日賞争覇戦」は、3月1日に決勝が行われ、松谷秀幸(神奈川)が久々にGⅢを優勝。
惜しくも2着だったが、4日間を通して平原康多(埼玉)も、シリーズリーダーらしい積極的な動きを見せた。
次のGⅡ福井ウィーナーズカップでは、積極的に平原を狙ってみよう。
今回の奈良GⅢで、レース結果以上に注目されたのが、車券売上だった。
新型コロナウィルス感染拡大防止で、奈良本場は無観客。
場外は休止で、電話とネットのみの車券販売だった。
奈良GⅢ4日間の売上は、17億6353万円。
前年のほぼ3分の1に激減した。
本場と場外がないと、GⅢは難しいと思える数字といえる。
豊橋F1ナイター2日目が、奈良の決勝と同日開催だった。
この豊橋が2億9935万円と、奈良最終日の半分近い売上。
競走の格を考えると、首を傾げたくなる数字だった。
はっきりしたことはまだ言えないが、電投やインターネットでナイターとミッドナイト競輪を楽しむファンが育ち、本場、場間場外ファンと棲み分け進んだと考えられる。
インターネットでの競輪予想サイトが隆盛を迎えているのも頷ける。
遠くもない将来、競輪はナイター主流になり、レース映像が海外を含め広く送られ、売上を伸ばす日がくると筆者は夢想している。
コロナ騒動を奇貨として、競輪将来の設計図を描けないかと思っている。
そうなれば、英語番の競輪予想サイトが登場するのかもしれない。