池脇バンクの競輪コラム。今回は【コロナが競輪に及ぼす影響 -いつ終わる無観客レース-】をテーマにコラムをお届けします。
永いこと競輪ファンをやってきたが、昼間の無観客のレースをテレビで見るのは初めて。
選手は粛々と競走をやっているが、観客の声援がないスタンドは寒々しい。
車券を買うファンも選手同様に競輪の主役なのだと改めて思う。
コロナウィルス問題が解決し、本場や場外にファンが戻るのは、いったいいつ頃になるのだろう。
無観客になる前、2月静岡GⅢ最終日は、入場者7900人、売上20憶538万円。
それが3月22日、久留米GⅢ最終日の売上では、4億4903万円、入場は0である。
単純な比較はできないが、コロナによる競輪のダメージの大きさが理解できそうな数字だ。
筆者もネットで車券を買い、スピードチャンネルで観戦をしてみたがやはり気乗りがしない。
多くのファンが、今は競輪を楽しむ時ではないと、感じていると察する。
台風や地震、降雪などの自然災害…。
選手の周回誤認やラフプレーによる暴動など、過去にはレースが中止になった事例は多い。
しかし、パンデミックによる無観客は、予想外の事態だし、終わりが見えないのも不安を募らせる。
5月に静岡で競輪ダービーが予定されているが、本場や場外の再開を願っている。
ほかの公営競技との兼ね合いもあろうが、競輪界は、ファンのためにも今後の見通しを公表してもらいたいと思う。