池脇バンクの競輪コラム今回は名古屋オールスター(GⅠ)の決勝で死闘を演じた新田祐大選手と平原康多選手についてのコラムをお届けします。
凄かった!名古屋オールスター(GⅠ)の決勝。
満を持し、会心のバック捲りを放った平原康多(埼玉)。
決まったかのように見えたが、菅田壱道(宮城)の番手から出た新田祐大(福島)が合わせにかかる。
見てる方は鳥肌が立つほどの横綱同士のガチンコ勝負だった。
インでこらえた新田のスピードは衰えず、栄光のゴールへと飛び込んだ。
名古屋のオールスター決勝は、中川誠一郎(熊本)以外の8車が東日本勢だった。
ただ、レース前の予想は、脇本雄太(福井)を中心にした近畿勢、清水祐友(山口)ら上昇中の若手が揃った中国四国勢の評価が高かった。
実際に初日ドリームは、西日本が7車。東日本は平原、新田の2車だった。
レースは水物。
脇本は援護に恵まれず、西日本の若手は、気迫が空回り。
勝ち上がりに失敗してしまった。
決勝メンバーには、40歳台のベテランが4車。78期の佐藤慎太郎(福島)が北ライン4番手から2着に入り、年末のグランプリ出走を賞金で決めるヒットだった。
こうして今年4番目のGⅠが終わった。
多くのファンの思惑が裏目に出たが、これも競輪である。
今年のGⅠは、あと2回開催。次は、第28回寛仁親王杯だ。
オールスターで不完全燃焼に終わった若手選手が、練習の成果を見せてくれることを期待した競輪予想を組み立てるのもアリだろう。